起きた場所は聞かないで

朝方寝ていたら、聞き慣れないコール音がケータイからする。(普段は石川さゆりの『津軽海峡〜冬景色〜』)
ディスプレイを見ると「auお客様センター」とある。
内容は、請求書の電子化のお誘いである。マンスリーポイントのアップや、個人情報保護などなどのメリットを挙げてくれたが、起き抜けだったのと、その手続きの手間すら惜しかったので、webで手続きもできるとのことで、検討すると返事をして切った。

まあ、それは良い。突然寝ている時間に(と言っても昼に近いが)勧誘電話も、こういう電話を掛けてくる女性オペレーターの声は、耳心地が良いので声フェチの俺は嫌いじゃない。だから決して怒ってはいない。

ならなにが言いたいかと言うと。

ユーザーのメリットとして挙げた以上のメリットが、企業側にあるから、こんな勧誘をするんだよなぁ、という話である。
個人情報保護の観点からすると、漏洩の第一事由は人的要因(データの社外持ち出し)である。郵送中に中身を読まれる率より、その方がずっと高いし、webからアクセスできる場所にデータがあるのは、郵便よりずっと危険だ。……自分の手元にデータが来てからは別だけど。
つまり、ポイントアップやサーバシステムの構築とメンテナンス費用を足しても、紙と通信代より安いのだろう。webやメールしてしまえば、通信代はユーザーに肩代わりさせられるし、紙代がメンテナンス費用になると考えれば、通信費は丸儲けかもしれない。
なるほど、個人情報保護を謳って、各キャリアが請求書の電子化をするわけだ。

まあ、俺も紙の請求書へのこだわりはないから、適当に余裕が出来たら電子化しておこう。