『らぶドル〜LovelyIdol〜』 第一話「らぶドルですか?」

これは動画ではない。グラビアだ!
プロモムービーではない。写真集だ!!

そう割り切った素晴らしいピンナップです。
"キャラクターデザイン・平山まどか"というと、個人的に『センチメンタルジャーニー』が非常に思い出深いが故に、それだけで思い入れができてしまう贔屓目はありますが、キャラクター作画監督も兼ねている平山が全力で手を入れているか、力のある原画が描いているか、アップの作画がかなり素晴らしい。

反面、動画に対する諦めっぷりが凄く、30分のすべてが原画です、と言っても信じたくなるくらい絵が動きません。キャラアップ以外、尻アップ以外、股間アップ以外、アップ以外では絵を作らない、という素晴らしいまでの覚悟を感じます。
これを賞賛せずして何を賞賛せよ、と言うのでしょうか。
そのせいで冒頭のライブシーンが完全に失敗してはいるのですが(汗。

ですがそこを除けば、脚本は手堅い作りで、第一話で主要キャラに試練を与えています。当面は(もしかしたら最後まで)この目標を達成することがキャラの行動方針になるので、観客は安心してキャラを見守ることができますよ。
なので、脚本面では、化けることはないでしょうが、少女成長物として堅実な物語が期待できそうです。後は今後もキャラ作監を平山が続けさえすれば、密かに平山まどかファンである俺は、そこそこ楽しめそうな気配ですね。


ただ'キャラ立て'に関しては、両作品とも落第点でした。口調や言い回しや独特な癖を持たせればキャラが立つ、と思ってる人は反省してください。主要キャラが5,6人いるシリーズの1話で全員のキャラを立てるのは無理な話ですが、せめてメインのヒロインくらいは……あ、その点でなら『らぶドル』は合格でした。ヒロインの人が出てくるのが遅かったので、ちょっと勘違いしてました(苦笑。