形だけの福井人かッ!? 『プリンセスラバー』(Riccota)体験版感想

ひっそりと『プリンセスラバー』の体験版をやりました。こもりけいさんの絵は嫌いじゃない……出来上がったCGのクオリティはびみょい気もしますが。
ともかく内容はさておいて(それもどうか)。
プリラバの主人公・哲平は、福井県人だそうです。作中で言っておりました。福井県出身だと。そして庶民だと。プリラバの舞台はお金持ちの子息子女が通う、セレブーな学園です。タイトルからもそれが読めますね。ヒロインも、お姫様やお貴族様や若者のカリスマデザイナーや、いかにも設定な女の子達がひしめいています。楠鈴音の凛々しい演技が中では好みです……て声優の話もさておき。
そういう設定の話なので、庶民とお金持ちヒロインとのギャップがコメディ要素になっているのは、想像に難くないわけです。体験版の中でも、それは存分に発揮されていると言って良いでしょう。
庶民とお金持ちとのギャップは、いたる所にひそんでいます。日常そのものがギャップありまくりです。日常と言えば食です。庶民と王侯貴族では、日頃食っている物も違うのです!

具体的に言えば、福井の庶民は'蕎麦'を食べます。ごちそうと言えば'とんかつ'です。'蕎麦'はもちろん'越前おろしそば'であり、'とんかつ'といえば'ソースカツ'に他なりません。福井の庶民食とはそういうものです。異論は認めない。王侯貴族の日常食なんか知らん!

さて、ではその主人公哲平ですが、体験版の中でその食事観を垣間見ることが出来ます。ヒロインのひとりとデートをすることになった哲平は、ヒロインのためにたこ焼きを買うシーンがあります。そこで母親に作ってもらった料理の思い出話をしながら故人を偲ぶ、という良いシーンなのですが……

そばととんかつの話が出て来ねえっっ!!!

そばとソースカツの話をしなかったら、福井人の食事観は語れねえだろ? 東京に出た福井人は、ソースカツと越前おろしそばを求めて日夜街を徘徊するのがセオリーだろ! 俺がどれだけっ……。

もちろんさ、店で食べるソースカツは美味しいですよ。ヨーロッパ軒は言うまでもないし、他にも美味い店はいくらもあります。でもさ、ウスターソースとトマトケチャップをブレンドしたソースの、チープな味わいが一番なんです。手軽な家庭料理なんです。それが福井人の家族愛なんです……おふくろの味なんです。

それらを語らずに何が福井人か!! シナリオライターは謝れ! いますぐ福井人に土下座しろ!*1

しかし、郷土愛に溢れる俺は、プリラバを予約してしまいそうなのでした。

*1:もちろん冗談