『はぴねす!』 第1話「バレンタイン」

脚本家を調べてみると、『N.H.K.にようこそ』の人でした。それだけに、というつもりではないのですが、そつなくまとまった良脚本でした。間延びしていたシーンもあったので、もう少し内容を濃くできると感じはしたのですが、しかし、脚本とは別の理由によってこの夢は叶わなかったでしょう。
脚本は、作品の骨組みであり、骨が無ければ自立することは適いませんが、筋肉がなかったりすれば芝居はできないのです。そしてアニメの場合、筋肉とは'動画'や'絵コンテ'などの'動き'を司る部分です。余談ですが、キャラデザや原画は外見やメイクだと考えています。
はぴねす!』にはその筋肉がありませんでした。故に、脚本が要求する芝居をできなかった。今以上に脚本を詰め込んだなら、破綻していたに違いありません。現状でさえ、脚本を見せるだけの芝居ができていないのです。
これは、京都アニメーション版『Kanon』が、詰めに詰め込んだ脚本を筋肉で無理矢理動かしていたのとは、実に対照的ですね。
また、骨も筋肉も足りないけれど、外見だけはアイドル並な『らぶドル』と比べても面白いです(笑。
両者とも、筋肉が付けば良作になりそうな所も似ていますし、なんとか筋肉を付けてもらいたいですね。