『遥かに仰ぎ、麗しの』

『かにしの』やってます。
みやびちゃんぷりちールートを最後に回してやってます(残り5人は終わった)。
が、本校ルートの評判が高いと聞いていて、分校・仁礼、相沢、本校・八乙女、鷹月、分校・榛葉の順にクリアしていったのです、が。
本校サイドシナリオのあまりの不味さ、拙さ、下手さ、に辛い気持ちです。ストーリー(の筋書き)そのものは、分校サイドよりも良いように思うのですが(涙の量が分校サイドよりも多いので)、人物描写が浅はかだったり薄っぺらだったり平面だったり、横から見ると線にしか見えなかったり、そもそも主人公の行動と結果が(作者の)恣意だったり、どの人物の内面からも(視点を頻繁に変える手法を使っていますが、どのキャラも同じ思想ベースで言葉を扱っていることから)作者が透けて見えてきたり、同じ内容の心情描写を(しかも言葉を言い換えてさえいない)繰り返したり、分校サイドシナリオではそうではなかったので、その差に愕然としております。
分校・榛葉ルートを最後にすれば良かったかもしれません。榛葉はルートの伏線はゾクゾクしますね。榛葉が自分の行いを告白するところとか、仁礼の弾劾を受け入れているシーンとか、その時に彼女が思っていたことを想像すると、彼女の気高さにメロメロになります。これを本校サイドでやると、その場で内心の説明をしてしまうんでしょうね。説明されなくたってわかるって言うのに。

どうしてこうも顕著にえがき方が違うんでしょう? ちょっと欠点が多すぎて、ストーリーにのめり込めない感があります、本校サイド。分校サイドのストーリーは、陳腐化したものばかりなので、本校サイドには期待していたんですが。
ちょっとあまりに辛いです。




ケータイ小説のことは、また今度……。